REPORT 現地レポート

最終戦(第4戦) 日本 63-56 中国|#16中村文哉選手「ディフェンスで取り戻そうという気持ちでプレー」

2026年6月7日

 初めての開催となった「FIBA U18アジアカップ2026 東アジア地区予選」(以下、U18東アジア地区予選)は5日間の戦いを終え、今年8月13日よりインド・アーメダバードで開幕する「FIBA U18アジアカップ2026」へ出場する4チームが確定しました。
 最終日、男子U18日本代表チームは初優勝の望みをかけ、3連勝で首位に立つ中国とのラストゲーム。「最初のオフェンスもなかなかシュートが入りませんでしたが、0-0のまま2〜3分を持ちこたえたことが今日のゲームを象徴する入り方でした」と、片峯 聡太ヘッドコーチが評価するとおり、ディフェンスで我慢し続けたことで、63-56で中国を破り、最終戦を勝利で飾りました。
 この結果、中国、韓国とともに3勝1敗で並び、得失点差により中国が初優勝。日本は第3位で全日程を終えました。

 男子U18日本代表チームと中国の対戦は、2年前のFIBA U18アジアカップ2024で、66-68と惜しくも2点差で敗れている相手。瀬川 琉久選手(現:千葉ジェッツ/東山高校出身)や渡邉 伶音選手(現:アルティーリ千葉/福岡大学附属大濠高校出身)がおり、その当時、中学生だった#15白谷 柱誠ジャック選手は飛び級で選出されましたが、そのときの中国戦はコンディション不良で欠場。それ以前に中国との対戦は2008年まで遡り、本日『Player of the Game presented by RIZING ZEPHYR FUKUOKA』のプレゼンターとして来場した狩野 祐介選手や比江島慎選手ら後のBリーグで活躍する選手たち挑んでも、59-119と大敗。中国には苦戦を強いられ続けてきましたが、初のホームゲームで一矢報いることができました。

 ゲームハイの22点を挙げた#10 マクミラン アレックス選手(沖縄県立沖縄水産高校 3年)が、『Player of the Game presented by RIZING ZEPHYR FUKUOKA』を受賞。片峯ヘッドコーチは、「中国には17番と15番のビッグマンはいますが、だからこそアレックスの良さがしっかり出せると思っていました」という起用が当たります。シュートレンジ広く2本の3ポイントシュートを決め、機動力で高さを上回りました。混み合うインサイドでは、「相手もトラベリングなどミスをすると思っていたのでそこを狙っていました」とディフェンスでも良さを発揮します。今春のドイツ遠征を経験したからこそ、「目標はヨーロッパのチームを倒すこと」とさらに上を見ており、この勝利で得た収穫を伸ばしていきます。

 5本のスティールを記録した#7 櫻井 照大選手(福岡大学附属大濠高校 3年)は、日本が目指すべきディフェンスを体現してくれました。「身長が大きい中国ですが、平面の動きでは絶対に負けれないとチームで話していました」と述べ、腰から下の低いボールを奪ってチャンスを掴みます。ドイツ遠征を通じて、「ディフェンスが世界でも通用することは自信を持っています。この大事な試合も自分の得意分野であるディフェンスからしっかり入って、良い流れ作りたいという意識で入りました」と日本のスタイルを徹底し、勝利に貢献しました。

 最終戦で、今大会はじめてスターターから外れた#16 中村 文哉選手(福岡大学附属大濠高校 3年)ですが、片峯ヘッドコーチからの信頼は厚く、勝利を決める時間帯はコートに立っていました。どのような起用法でもシューターとしての役割を全うしようと臨みます。しかし、今日は相手の徹底マークにより、1本しかシュートを打つ機会がなく、得点を決められませんでしたが、「それでもディフェンスで取り戻そうという気持ちでプレーしていました」とできることに注力します。今年はじめて男子U18日本代表チームとしてドイツ遠征と今大会に出場し、「良い経験をさせてもらったので、次のアジアカップに向けてさらにレベルアップしていきたいです」とやるべきことが明確になりました。

 強化してきた日本のスタイルを発揮し、勝利することができましたが、これからが本番です。世界に挑む機会を得るためにも、「このベースを上げていかなければいけないし、今日のゲームをスタンダードとして継続していかなければいけません。このスタイルで世界と戦っていくことを、日本のアンダーカテゴリーの指導者や選手に発信できるようにしていきたいです。今大会の4試合で発信できるような内容の試合は今日だけでしたので、そこは反省点です。チームのマインドや技術的なスタンダードを限られた練習期間でも上げていけるようにしたいです」と、片峯ヘッドコーチは気を引き締め、堅いディフェンスからスピードを生かした日本のバスケをさらに確立していきます。

 本戦となるFIBA U18アジアカップ2026の前に、今月末、6月27日からトルコで開催される「FIBA U17バスケットボールワールドカップ2026」が待っています。日本とともに、中国もひとつ下の対象世代の選手たちが今大会には出場していました。アジアを代表して世界に挑む若き選手たちの活躍に今後もご期待ください。
 また、今大会では、「JBA公式YouTube」にてすべての試合を見逃し配信にてご覧いただけます。

■最終順位
優 勝 中国 (3勝1敗)
第2位 韓国 (3勝1敗)
第3位 日本 (3勝1敗)
第4位 チャイニーズ・タイペイ (1勝3敗)
第5位 ホンコン・チャイナ (4敗)
※上位4チームが「FIBA U18アジアカップ2026」(8月13日〜23日/インド・アーメダバード)への出場権を獲得

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